我、モウレツ阪神ファン
私は阪神ファンだ。関西だから当然と言われるかもしれない。
だが、いわゆるところの阪神ファンではない。
だって阪神タイガーズというわけでもなく、オール阪神さんのファンだから。
小学生のころから巨人・阪神の漫才で大笑いしてきた。
巨人さんのふりに、阪神さんの七変化。
とぼけておかしく笑ったり。急に声が変わったり、早口になったり。
表情筋が小刻みに動いているのに、いつも、ころころ、にこにこと豊かな表情が残っている。
今もだ。あのちょこんとした、独特のたたずまい。
小柄な体躯に、ちょこっとぷっくらした感じ。
笑顔と愛嬌は本当に抜群である。
それに引き換え私の顔は・・・。
とほほ。
病院の鏡で見る限り、全然愛嬌がない。
真正面からみれば、高倉健のような渋さ。
角度を変えれば菅原文太。なんとまあ切れ味鋭いシャープなことよ。
この上、ひげでも生やせば、用心棒の三船敏郎のような荒々しい武骨さがあふれだすかも。
いやいや、ここにほくろでもつければ日本中を放浪しつづけた渥美清さんじゃないか。
なあ、さくらよ。おまえもそう思うだろ。
ちょっとほくろを移動させてみようか。
あらま、千昌夫か、ひろし五木か。
ああ、やっぱり渋い。渋すぎる。そしてなんてシャープなんだ。
とても残念でならない。
こんな私に、ほんの少しでも阪神さんのような愛嬌麗しい、素敵な笑顔があれば、人生も豊かになったと思うのに。
だから、つくづく思う。
今度、生まれ変わったら、ぜひキムタクなってみたい。
うそです。
阪神さんがいい。
2020年02月03日 19:59