OK,Google
AIの進歩はすごい。テレビを見ていて、いつも感嘆する。
で、もうだいぶ前になるが、スマートスピーカーの宣伝が苛烈化しだしたころ、「電気をつけて」というだけで部屋のライトがつく光景に感銘し、私も病院用に導入をしました。
「OK、Google。ラジオをつけて」
と言えば、スマートスピーカーはラジコからお目当てのラジオ局を流してくれるのだが、「電気をつけて」と言っても一向に電気はつかない。
スピーカー前で中腰になり、必死で「OK、Google。電気をつけて」と繰り返していたら、こういう世界に詳しいスタッフが「先生、スマート家電じゃないと言うことは聞いてくれませんよ」とやんわりと教えてくれ、赤っ恥をかいた。
そうか、開業当時にそういうことも考えておくべきだったのか。
でも、予算なんてなかったしな。
今ではあきらめているけれど、でも「OK、○○」というフレーズはいまだにとても気に入っている。
それだけで、すべての世界が一段と利便良くなると思うと、胸が高鳴る気がする。
で、最近も思い出したようにこの「OK」フレーズを口にしてみるのだが、問題もある。
たとえば、
「OK、ツンドラ。入院室の電気をつけて」
などと言おうものなら、「もうっ!」という黒毛和牛のような鳴き声が聞こえたかと思うと、ティラノザウルスのようなドシドシとした足音が床に響き、そしてようやく電気がともるのだ。
それどころか、虫の居所が悪ければ、数日は口もきいてもらえない危険性を今後はらんでくることになるだろう。
どこの職場でも、人間関係を円滑に営む上で、このような、おっさんと若い女性スタッフとのハラハラドキドキする一発触発のやりとりを繰り返しながら、今後AIの導入が必要不可欠となってくることだろう。
当院も、ジェネレーションギャップが生み出す職場クライシスを早々に乗り切るため、この喫緊の課題改善を図らなければならないはずだ。
ただ予算が・・。
2020年05月13日 19:07