ゆりの木動物病院|阪急庄内駅すぐ近く|大阪府豊中市

阪急宝塚線・庄内駅3分、犬・猫を診る動物病院です。

今年も梅が咲きました。

マスクをしての通勤にもだいぶ慣れた。
当初、眼鏡が曇ったり、マスク姿で自転車に乗るのは息苦しいと思っていたが、慣れてしまえばそれほどでも。
冷たい外気をのどに吸い込んで、気管を痛めるより、案外マスクした方が、のどの調子もすこぶるよい。
不便だ、不便だ、と一概に文句ばかり並べる必要もなさそうだ。
意識の持ち方さえ変えれば、なんだって適応できる。
コロナに振り回され、行動が制限された一年だったけど、振り返れば、他にも気づきはいろいろとあった。
たとえば。
家の中でできることが案外多いこと。
外出もできず、休日に在宅をよぎなくされても、できることはたくさんあった。
だって、おかげで仕事の勉強をする時間が増えた。
夜、店が早めに閉まることを嘆いて戸惑うこともあったけど、そんなこと今となっては別に。
昔はこんな風にどこの店も早くしまっていたな、と懐かしく回顧することも増えた。
そうそう。
考え方しだい。
不便さの中でも、ネット空間で買い物もすめば、会話もできる。
接触という、互いの体温を感じられるような体験は確かに減ったけれど、それにより、未知の経験も広がった。
デジタル社会に適応する機会が増えたとでも思えばいい。
おかげで、幸か不幸か、もたもたしていたパラダイムシフトが一気に加速されたのだし。
考え方は変えてみるもんだ。
そうそう。
何も人間だけが、この世界に生きているわけではない。
今回のウイルス騒動も、もしかしたら必然的に起きたことなのかもしれない。
日々、破壊されていく環境に、生物たちが本能的に抵抗しだしたとか。
傲慢な人間の生き方に異を唱えるかのように、宿主を変え、新たな生息域をみつけようと、ウイルスたちが反旗ののろしをあげたとか。
いやいや。
彼らも生き延びるために、加速度的に進む、人間中心の世界に適応しようとしているのかもしれない。
そういえば、昔、なにをもって命とみなすかと聞いたことがある。
生命とは、繁殖もしくは自己増殖できるもの。
それが生き物であることの証なのだと。
時代も環境も変わる。
生き延びるために、意識を変え、生き方を変える。
本能的な増殖欲求のために、変異を繰り返し、生息可能な地域を広げていく。
この世のあらゆる種は、そうやってこの社会環境に適応し、生き延びてきたんだろう。
世の中は厳しいから。
適応できないとすぐに置いてきぼりにされる。

おやおや、ところがどうだ。
相も変わらず、かわりゆく社会に適応しようとせず、我が物顔で突き進もうとする輩がまだまだ、たくさんいることいること。
プライドばかり高くて、聞く耳なんてまったく持たず。
失言しては口先だけで撤回し、己の性根や考えを改めようとしない。
自分が正しいと頑なに突き通す、ひどく扱いにくい人たちが。
俺こそ絶対だ。
お前らは俺の言うことだけ聞いておけ。
さもないとわかっているだろうな。
そんな人間に、いつまでもぺこぺこ頭をさげて追従する取り巻きたちがいるから、彼らは相も変わらず我が物顔で生きていく。
ばかばかしい。
いつまで、そんな人間にへいへいこびへつらっているんだ。
汲々としがみつくことは、ほんとの適応じゃない。
心の自滅だ。

大丈夫、怖がらなくて。
彼らを、今いるその場所にそっと置きざりにしても、だれも困りはしない。
SNSのこの時代、わざわざ自ら手を下す必要もないのだ。
そのまま、そこに放っておけば、彼らは焼き討ちにあったごとく、デジタル一揆でまたたく間に炎上していく。
そうそう。
燃え上がる炎を黙って見つめていよう。
いずれ黒焦げになる屍を、そのままそこにそっと打ち捨てて、一人、また一人と背中を向けて立ち去ればいい。
忠誠を誓って、一緒に火あぶりにされる必要はない。

ほんま大丈夫だって。
怖がらなくて。
いつだって、新たな希望の主が、私たちの目の前に生まれる。
必ずや次の時代は拓ける。
怖くて、誰かにしがみつきたければ、今度はそこに付いていけばいい。
新たなる宿主も、寄生木も、探せばこの世に山とある。
ウイルスのごとく巧みに、あちらこちらをうまく渡り歩きしながら、生き抜いていく。
時代は変わっていく。
意識も変わっていく。
そうやって生物は多様性を身につけ、適応する。
生きたいと心が欲する方向へ、絶えずもがきながら、曲がりに曲がって生きていく。

ただし、道は踏み外すなかれ。
変えてはいけないものもあるから。
今年もきれいな梅が咲いた。
目に映る、小さく美しき事象はそのまま大切に。
でも、それは、きっとこれからの人間の振る舞いにかかっていく。
ならば、まずは隗から。
他人の心を変えることはできないが、己の意識は変えられる。
我がこととして、醜い行いを改め、足元を見直し、行いを糺す。
ただ難しきは、自分にそれをできるかだ。



 
2021年02月08日 16:59

ゆりの木動物病院

06-6335-5387

診療時間
月・火・木・金
AM 9:30~12:30
PM 15:00~19:00
AM 9:30~12:30
AM 9:30~12:30
PM 14:00~17:00
休診日
水午後・日・祝日

病院のご案内はこちら

サブメニュー

モバイルサイト

ゆりの木動物病院スマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら

北摂夜間救急動物病院
電話 072-730-2199
箕面市船場東2-3-55
大阪動物夜間急病センター
電話 06-4259-1212
大阪市東成区中道3-8-11