ゆりの木動物病院|阪急庄内駅すぐ近く|大阪府豊中市

阪急宝塚線・庄内駅3分、犬・猫を診る動物病院です。

月曜なのに歌謡曲だなんて・・じゃ、今日も昭和歌謡でよろしくて

ねぇ、あなた
感謝してるわ
本当よ

あなたはいつも私を大事にしてくれた
本当に誰よりも私を愛してくれた
心から可愛がってくれたわ

でもね
それが重かったの・・・

私はカゴの中の鳥
あなたの束縛から逃げられずにいた
逃げたかったのよ

だから・・・
あなたの視線から逃れるように
いつも窓際に座った
黙って窓外に広がる景色をみていたわ
あなた以外の世界を知りたかったの

ねぇ、あなた
感謝してるわ
本当よ

でもね・・・
言いたいことはまだまだたくさんあるの

あなたはいつも私中心でいてくれた
欲しいものはなんでも買い与えてくれた
本当に私を愛してくれた
何不自由なくね

でもね
それが重かったの

あなたは私を微笑んで見つめた
私があなたのベッドで戯れていると
あなたは嬉しそうに笑った

何がそんなに嬉しいのか
私にはさっぱりわからなかったけれど

でもね
あなたの喜んでくれる顔は嬉しかった
あなたが微笑むと私まで嬉しくなった
本当よ

でもね・・・
段々、煩わしくなってたのよ

ねぇ、あなた
感謝してるのよ
やめてよ
泣かないで
別れはいつだって訪れるものよ

あれはいつだっけ
とっておきの写真があったわよね

私が心地よさげにソファーに寝転んでいると
あなたはなぜか
可愛いを連呼して
パシャパシャとシャッターを押した

でもね
私にはその意味がさっぱりわからなかった

それどころか
あなたの視線が窮屈にさえ感じたのよ

あなたの視線を横目にね
私はやり場のない気持ちを窓外に向けたわ

何をすることもなく
窓際に一日中座り込んで
黙って景色をみていたわ

一体、そこには何があるんだろうって
ここを出たらどんな世界があるんだろうって

だってもう忘れたもの
家の外にいたことなんて
もう、ずいぶん昔のことなのよ

ねぇ、あなた
やめて
泣かないで
感謝してるのよ

突然、私がこんなことを言いいだしたから?
ごめん
謝るわ
でもね、別れはいつだって早く訪れるもの

恋愛をたくさん積んできた私だから
別れの時くらいわかるのよ

泣かないで
いいから黙って聞いて

あなたはいつも私中心でいてくれた
欲しいものはなんでも買い与えてくれた

チュールに おもちゃ
またたびに シーバ
マグロの缶詰に 猫じゃらし

私の周りはいつも食べ物や物で溢れていたわ
でもね

本当に私が望んでいたものって
あなたにわかる?
私がそんなもので喜んでいたと本当に思っていたのかしら

私を見つめる目
その瞳には慈しみがあった
いつも無償の愛に満ち溢れていたわ
私だってわかってた

でもね
それが重かったの

絶えず注がれる
あなたの視線

鍋の中で丸まる私に
あなたは夢中でシャッターを押した
そんなあなたの愛が窮屈だったの

ねぇ、あなた
泣かないで
許してちょうだい
こんな風に伝えて悪いと思ってるわ

本当にごめんね
あなたには感謝してるの
本当よ

時々 思い出すわ
あなたとの日々を

色々なことがあったわね

ねえ
初めてあなたと会った時のこと覚えてる?

あれは台風の後だった
私は家族とハグれてしまったの

もともと母は自由気ままな人だったから
授乳してくれないことも度々あった
どこかに遊びに出かけてしまってね
たまに帰ってこないこともあったから

小さな私は心細くて
あちこちを彷徨った
自販機の裏
空き家の草むら
公園のベンチ下
いつの間にか兄弟ともはぐれて
ひとりぼっち
迷子になってたの

そしたらすごい雨が降ってきてさ
風もとても強くて

怖くなって
慌てて側溝に逃げ込んだけど
びしょびしょになった体は
だんだん凍えていって

怖くて
辛くて
怯えながら一人
ぶるぶる震えていたっけ
本当に死ぬかと思ったの

そんな私を拾い上げてくれたのはあなた
びしょ濡れの私をあなたは優しく抱き上げてくれた

どろどろで汚い私
服が汚れてしまうのに
構わず あなたは私を胸に抱き
おうちに連れて帰ってくれた

ねぇ、あなた
やめてよ
泣かないで
感謝してるの

笑っちゃうわよね
私 ひどく汚かったもん

目には膿のような目ヤニがいっぱいで
半分しか瞼が開かない状態だった

おまけに体中が痒くて
汚れを取ろうとして
あなたが櫛で毛をかき分けてくれると
地肌にはノミがいっぱいで

そんな私をみて
あなたは悲鳴のような声をあげたわ
とても慌てて

ねぇ、あなた
やめてよ
泣かないで
感謝してるの

すぐに病院へ連れて行かれたわ
微熱も出てたっけ

診察台に載せられた私は
怖くて ギャーギャー泣き喚めいた

そんな私を
あなたは不安そうに見ていたっけ
なんとかして、先生〜!
な〜んて、泣きべそかきながら叫んで

ふふふ
動揺するあなた 
みっともないったらありゃしなかったわ

それに何よ
あの小太りのおっさん
ふん  
もっとイケメンの獣医のところに連れて行きなさいよ

あいつ、ぶっとい指で
私の口を無理やり開けて

それからあ〜んな大きくて
とっても苦い薬をさ

私が嫌がってるのに
無理やり飲ませてきて

私はゲホゲホむせてしまって
なのにまだ終わらないのよ

最後はおまけと言って
全身にノミ用のスプレー

あのおっさん
ひどいったらありゃしなかった

二度とこんなところに連れてこないでよ
私はミャーミャー騒いで暴れたわ
あなたに向かって泣き喚いた

覚えてる?
そうよね
私の怒りは収まらなかったもんね
家に帰っても興奮冷めやらずに
ずうっと泣き叫んでたもの
当たり構わず、排尿してやったし

なのに・・・
あなたはそんな私を1日中看病してくれた
ずっとあやしてくれた
深夜でも
献身的にね

痩せ細った私の体が
しっかりと完治するまで
あなたは二時間おきに哺乳を続けてくれた

ねぇ、あなた
やめてよ
泣かないで
感謝してるの

冬に突然吐いたこともあったわね
あなたはいつも同じ
慌てちゃってさ
私を抱き抱えて、すぐにあの病院へ

あの小太りのおっさん
何よ あのおっさん
ほんとムカつく
もっとイケメンの獣医のところへ連れてきなさいよ

暴れる私をね
優しい顔をした看護師たちが
タオルで包むように保定してくれた

そしたら、またあの小太りのおっさん
ひょこひょこ診察室の向こうから出てくるの

にこりともせずによ
無理矢理だった
私の背中に注射を三本も打ったのよ
私、びっくりしちゃって

あなた
私があいつのこと大嫌いだって知ってたはずよね
なのに
なんで
あんなひどい目に私を合わせたのよ

私 発狂したわ
ぷんぷんに怒ったの

いつものように
みっともないくらいにギャーギャーと泣き叫んで
診察室で暴れるだけ暴れて
獣医も看護師も大変だったと思う

だって
やつらの腕が 血だらけになるまで
何度も引っ掻いてやったもの

あの後
あなたは必死であの人たちに謝ってたわね

なんで?
謝らなくてもいいのにさ・・・

自業自得なのよ
ふふふ

家に帰ってもね
私の怒りは治らなかった
病院でのあなたの態度が気に食わなくて
私を抱きしめようとしたあなたの手を
思いっきり引っ掻いてやったわ

気性の荒い私だもの
わかるわよね
私の性格
もうあなたも十分わかってるでしょ

収まりがつかなかったのよ
そんな私を
あなたはとてもすまなそうにみていたわ

そして
ごめん 
ごめんね
あなたは私に何度もべそかきながら
そう謝ったわ

でもね
ダメだったの

あの頃には
我慢の限界が来ていたのよ
あなたの存在が煩わしかった
鬱陶しかったの

あなたの優しさ
あなたの愛情
全て押し付けがましく感じた

私をもっと自由にさせてよ
そう思ったの

私は本気であなたから離れたいと思った
もっと自由に生きてみたい
そう思った

そうよ
だって
私は自分の魅力に気づいていたもの

なぜって?

だって そうでしょ
窓の外にはね
いつの頃から
男たちが張り付くようになったから

出てこいよ
こっちへ来いよ

男たちは私に向かって
ミャーミャー鳴いた
そんな男たちの
誘いの声も理由のひとつだったのかな

私 衝動に逆らえないタチだから

私は見計らったわ
洗濯をしているあなたの挙動を
一つも見逃さなかった

網戸を開ける一瞬の隙
私は狙い定めたように
おうちから さっと飛び出した

背中越しから
「ポン吉〜」って
悲鳴に近い声が聞こえたわ

けど
構わなかった
振り返ることもしなかった

だって
私だって必死だったのよ
本当にあなたから逃げ出したかったから

外に出ると
草陰に男が隠れていた
彼は私の前に飛び出す

そんな走り出す彼の背中を
私は追うように
街へ走り出したわ

連れられるまま
連れられるまま

私は必死で走ったわ

あれが初めての家出

初めて歩く外界は刺激的だった
知らない人たちがいっぱいいた
家の中とはまるで違う

自由が無限に広がる
そんな風に感じた

商店街には見たこともないものが並んでいた
なんでもあった
豊南市場に行けば
人間たちが売れ残った魚を投げてくれた
ネズミだってあちこち掴み放題だった

本当に
神秘的で
刺激的で
こんな楽しい世界が家の外にあるなんて

私はあなたに束縛されていたことを改めて知った

だから
本気であなたのことを恨みもした

あなたを恨んだのはそれだけじゃないわ
なんで私に「ポン吉」って名付けたの
今時、ポン吉なんて名付ける人なんていないわ
大体、私、女よ

ねぇ、あなた
やめて
泣かないで

ごめんごめん
今のは冗談よ

いまさら名前のことなんてどうでもいいわ
いいの
ポン吉でいいのよ
今はポン吉で幸せなんだから

話を戻すわね
私 思ったの
もう自由なんだって
そう思ったの

通りを歩けば、男たちが発狂した
私が腰を振りながら尻尾を突き上げて歩くと
びっくりするくらい
あちこちから大勢の男たちが現れた

路地 電信柱の物陰
2階屋根 側溝
男たちは次から次へと現れては
私を奪い合うように喧嘩した

♪喧嘩をやめて 二人を止めて♪
河合奈保子を歌っても
あの人たちは喧嘩をやめなかったわ

だってあなたも知ってるでしょ
発情した男たちが
どれほどバカかって

つまりね
あの頃の私には
魅力があったのよ
どの男たちもイチコロだったもん

ねぇ、あなた
やめて
泣かないで
感謝してるの

そうね
たくさん恋もしたわ
一夜限りの恋も何度かした

ねぇ、あなた
やめて
泣かないで
感謝してるの

それよりごめんね
赤裸々な話ばかりして

あなたには悪いと思うわ
聞きたくない話もあったはずよね
なんで今さら?

そんなに混乱しないで
でも避けては通れない話なの

最後まで聞いてちょうだい

二歳になって私は初めて妊娠した
つわりになった私を見て
あなたはひどく狼狽した
そんなあなたの顔を見て
申し訳なくも思った
あなたにはこんな私が
遊び歩いている悪い女のように映っただろうから

でもね、なんでだろう
狼狽するあなたを見て、シメシメとも思ってたの
もう少し困らせてあげたいって

だってあなたが優しすぎるから
私を甘やかしすぎるから

その愛が
どれだけ本物か
確かめるためにね
困らせてやりたかったのよ

妊娠中
私は迷惑の限りを尽くしたわ

その食器嫌い
お皿を変えて
じゃないと食べない
そのご飯はもっと嫌い
もっと美味しいドライフードを買ってきて
美味しくないわ このドライ
やっぱりウェットにして

あなたの困る顔を見ては
私は心の中で
ふふふっと笑っていた

二ヶ月後
私は出産

5つの新しい命だった
不思議だったわね

出産するまで、あなたはあんなに狼狽してたのに
あんなに困り果てていたのに
生まれてきた子供たちを見ると
あなたはとても喜んでくれた

それどころか
私以上に、育児もしてくれた
私を育ててくれたみたいに
あなたは懸命に私の子供たちを看てくれた

一人一人 子供たちを抱いてさ
哺乳も手伝ってくれて

それだけじゃないわ
あれだけあなたに反抗してきたのに
そんな嫌なことも忘れてしまったように

子供たちがうんちをしなければ
私の代わりにお腹をマッサージしてくれて

なんて優しい人なんだろう
こんな優しい人を私はなんで嫌がったのだろう
私はちょっと反省した

おまけにさ
夜になると
育児で疲れた私を
あなたは優しく抱き抱えてくれて
私が寝転がって、子供たちに授乳する背中をあなたは微笑みながらマッサージしてくれた

ねえ、あなた
やめて
泣かないで
感謝してるの

その後もね
身勝手よね 私
夜遊びがやめられなかった
ごめんなさい

結局あれから私は四回出産した
家出と夜遊びの楽しみが忘れられなかったのよ

でも、あなたはもう何も言わなかった
好きなようにさせてくれた

私が外に出てたいなら
と言って
毎月、ノミの駆虫もしてくれた

怖い病気にかかるといけないから
と言って
ワクチンも定期的に打たされた

病院は相変わらず嫌いだったけど
あのおっさんの顔は見たくなかったけれど

私のわがままに寄り添ってくれるあなただから
それくらいは聞いてもいいわ
そう思えるようになったのもあの頃のことね

でも、それが油断だった

六回目の妊娠
さすがのあなたも困惑したみたい

私をケージに押し込めて
病院へ連れていった

私 てっきり
また駆虫のために連れていかれるんだって
みくびってたの

けど、今度ばかりは違ったようね

ケージから出された私は
何かがおかしいとすぐに察したわ

慌てて
ミャーミャー暴れた

いつものように
おっさん獣医の腕を思いっきり引っ掻いてやった

そしたら洗濯ネットに押し込められて
気づくと、ふっとい針で
お尻に注射をされたの

すぐに眠くなった
瞼がすっごく重たくて

気づいた時には手術台の上
全てが終わった後だった
私は二度と子供を産めない体になっていた

あの時、本気であなたを恨んだわ
泣きながら私を抱きしめるあなたを
うつろな目で見つめ
私は本当にあなたを恨んでた
殺してやりたいとも思った

そうよ
私の人生は終わったのよ
そう思った

もう二度と男たちを虜にできない
自由を奪われた
そう思ったの

そりゃ 今ならわかるわ
あなただって、次々と生まれてくる子供たちの新しい養育先を探すのに困っていたと思う
でも、避妊するなら
私に一言くらい相談があっても良かったんじゃなくて?

あれ以来、あなたの顔を見るのでさえいやになった
外に出て行くのも嫌になった

私は家に閉じこもったわ
自分の殻に閉じこもった

あなたを許せなかったの
あなたが出してくれるご飯も
あなたの前では
わざと食べないようにした

あなたが猫じゃらしを持ってきても
私はもう興味を示さなかった

だって
興味を示せば
あなたに負けたことになるから

強情な私ね
ほんとバカだったわ
あんなに良くしてもらったのに

ねぇ、あなた
泣かないで
感謝してるの
本当よ
なのに私・・・

歳をとるとダメね
涙もろくなるの

私 なんであんなに
あなたに反抗したんだろ

なんでも買い与えてもらったのに
全て私を中心に生活してもらったのに
あなたは私をいつも大事にしてくれたのに

チュールに おもちゃ
またたびに シーバ
システムトイレに 自動給水器

少し呼吸が苦しくなってきたみたい
でもね
まだ話し足りないわ

ねえ あなた
泣いてるの
やめてよ

病院は嫌いよ
今もあの小太りのおっさんを見ると吐き気がするくらい

でもね
今ではわかるの

ケージに入れられて
毎週連れていかれるでしょ
本当は病院なんて嫌よ

でもあなたが泣きながら
ごめんね
ごめんね
というと
今の私はもう抗えないの
昔みたいに暴れて駄々をこねることなんてできないの

だって
皮下に輸液をしてもらうと
一時的にだけど
体がとても楽になるから

あんなにしんどかったのに
だるさがすうっと抜けて
楽になるのよ
ふふふっ

ありがとう
あなたが私のために病院へ連れていってくれるのが
ようやく私にもわかってきたみたい

そりゃ今も小太りのおっさんは嫌いよ
もっとイケメンの獣医はいなかったのかしら

でもね 
病院通いをしてさ
あいつがそんな嫌なやつじゃないってことくらい
今の私でもなんとなくわかるようになってきたわ

もう あの頃とは違うのよ
私も変わったみたい
なんでも反抗してきたあの頃とは違うの

私も歳をとった
考え方も変わった

私みたいなバカでもさ
少しは経験を積んだのかしら

ごめんね
足腰が悪くて
すぐにふらついてしまって

ありがとう
毎日抱き抱えて
トイレに連れていってくれて

あなたに抱き抱えてもらうと
とても安心感があるわ

毎日 私を抱き抱えてくれる
毎日 痩せほそったこの体をマッサージしてくれる

今では
無償の愛を感じるの

あなたは本当の母親
私の唯一信頼できる人

脱水症の私だから
血圧も高くなった
視界も狭くなった
便秘気味で苦しくなる
関節が痛くて階段も登れないし
ちゃんとまっすぐ歩けないし

あなたはそんな私の背中を今日も優しく撫でてくれる
あなたのベッドの上で
小さく丸まる私の背中を

ごめんね
あんなにひどい態度を取ってきたのに
最後までこんなに優しくしてくれて

ねぇ、あなた
感謝してるの
本当よ
泣かないで
本当に感謝してるの

少し疲れてきたみたい
おしっこがしたくなってきたわ
トイレに連れていってくれる?
本当はもうほとんど出ないだけどね

おかしいわよね
でももう20年近く生きてるの
大往生でしょ
だから十分よ

そう思えるのも
あなたのおかげ
あなたのおかげで
こんなに長生きできた
まさかこんなに生きていけるなんて思わなかった

側溝で
びしょ濡れになりながら震えていた私
怖かったわ
心細かったわ

あの時、あなたが助けてくれなかったら
私は本当に死んでいた

そんな私を
あなたは我が子のように助けてくれて

そして今も同じ
あなたはあの時のように
私を抱きしめてくれる
優しく包み込んでくれる

病気で苦しむ私を
何一つ恩返しできなかった私を

無償の愛で
あの時のように
抱きかかえて

ねぇ、あなた
今ならわかるわ

あなたの優しさが
母親以上に愛してくれたあなたの優しさが

ねえ あなた
感謝してるわ
本当よ
本当に感謝してるの

いつも優しかったあなたへ
いつも愛情を注いでくれたあなたへ

なんでそんなに私に尽くしてくれるのか
あの頃の私にはさっぱりわからなかったけど

でもね
今ならわかるの
これだけは言えるの

わがままばかりで
ごめんなさいねって

ねえ あなた
泣かないで
感謝してるのよ
本当よ

だから
もう一度だけ甘えていい?
あなたの膝の上で眠らせてくれる?

私 最期くらい
素直になろうと思う

別れる前に
今まで言えなかった感謝の言葉を
言いたいのよ

聞こえないようなか細い声で
本当に申し訳ないんだけど
感謝の言葉を言いたいの・・・

 
 
2021年08月14日 15:00

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