ゆりの木動物病院|阪急庄内駅すぐ近く|大阪府豊中市

阪急宝塚線・庄内駅3分、犬・猫を診る動物病院です。

わはは、春じゃ春じゃ! 行ったれ行ったれどこまでも!

桜が満開。
心地よい春風を受けながら、自転車を漕ぐ。
花粉症の人たちには申し訳ないけれど、やっぱり春は気持ちがいい。

春といえば、もう一つ。
別れと始まりの季節。
卒業の後は、何があろうと桜咲く。

今年もだ。
淡き薄桃の花びらを背に、新入社員や新入生の姿をあちこちで見かけた。
駅できょろきょろしている若者なんかを見かけると、思わず「よっ!」と肩を叩きたくなる。
春光相まり、すべてキラキラ。
春は、なにもかも清く新しく見えるから不思議だ。

今年は当院でも。
暖かい春風に誘われるように別れと出会いがやってきた。

三月、温暖さんが去る。
とても優秀な方で、すぐに仕事を覚えてくれた。
混乱するような状況でも、てきぱきと立ち回ってくれる姿は本当にありがたかった。
手放すのは残念だけど、当初より三年間との約束。
それを無理言って、四年も在籍していただいた。
今後はペットシッターとして独立を目指すとのこと。
こうなったらもう応援するしかない。
いい日旅立ち、頑張って!

そして新たな出会いは二人。
補充をどうしようかと悩んでいると、ふわりと春風に乗ってやってきた。
今は慣れないことだらけでいっぱいいっぱい。
でも、温暖さんに劣らず、二人とも感じのよい応対を心がけてくれる。
感謝感謝。
おかげで私は毎日、嬉々としている。

そして、もう一つ、新たな変化が……。

息子、旅立つ。
あがいてあがいた末、なんとか頭上に遅咲きの桜。
第一希望でなかったが、そんなこと、まったく大事なことやない。
その目で何をみるか。
その手で何をするか。
たったそれだけの話や。
頑張った甲斐はあったのだと言い聞かせ、大阪からほんまの新世界へ送り出す。

そやそや。
これからや。
見るもの、触るもの、映るもの、全てが新しい。
めげることなく、とことん追いかけなはれ!

そう心の中で呟きながら、半ば新生活に浮かれ模様の息子を玄関から送り出す。
別れの余韻を胸に秘め、一人、近くの桜並木に出かけた。
池のほとり、桜の下でベンチに腰掛け、イヤホンでラジコを聴く。

偶然か。

DJが新生活を始める人に向けてエールを送った。
流れだした曲は、関取花さんの「むすめ」。
うちんとこは「むすめ」やなくて「むすこ」やけど、流れ続けるアコースティカルな歌詞に心が震えた。
気づくと、「そやな、そやな」と耳を澄ましていた。

そうそう。
ほんまにそやで。
息子よ。
わしも、歌詞のごとくエール吐き捨てたる。

学べ、学べ、とことん学びやがれ!
やりたいこと、好きなこととことんやってみなはれ!

とにかく。
新天地で自分なりの基盤を築いてくれることを切に祈る。

さあさあ。
送り出してるだけやあかんな。
わしも新年度を迎えよう。
いまさら若い子みたいに、ぎらぎらの野心持って、何かとんでもなく大きな夢を見ることはできないけど、こんなおっさんだって、ちょっとした一歩くらいは踏み出せる。

そう思って、威勢よく立ち上がると、道端で、すこーん。

こけた。

まあ、そんなもんよ。
春のはじめの一歩なんて、そんなもん、そんなもん。
こけたら、ええやん。
こけたってええねん。
呼吸整え、また立ちやがれ。
松下幸之助さんだって「こけたら、立ちなはれ」言うとったしな。

そやろ、そやろ。
たったそれだけの話やろ。

はる、春、ハル。
春、晴れ渡れ、ハレルーヤ!
まばゆい春光浴び、些細な失敗を屁とも思わず、どいつもこいつも、あんたもわしも、それがどこの「むすめ」だろうと「むすこ」やろうと、今日も明日もわしらは生きたるだけや!

せやせや。
 
2023年04月04日 14:24

ゆりの木動物病院

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