ゆりの木動物病院|阪急庄内駅すぐ近く|大阪府豊中市

阪急宝塚線・庄内駅3分、犬・猫・ウサギを診る動物病院です。

お目よごしですが・・・。

我、モウレツ阪神ファン

私は阪神ファンだ。
関西だから当然と言われるかもしれない。
だが、いわゆるところの阪神ファンではない。
だって阪神タイガーズというわけでもなく、オール阪神さんのファンだから。
小学生のころから巨人・阪神の漫才で大笑いしてきた。
巨人さんのふりに、阪神さんの七変化。
とぼけておかしく笑ったり。急に声が変わったり、早口になったり。
表情筋が小刻みに動いているのに、いつも、ころころ、にこにこと豊かな表情が残っている。
今もだ。あのちょこんとした、独特のたたずまい。
小柄な体躯に、ちょこっとぷっくらした感じ。
笑顔と愛嬌は本当に抜群である。
それに引き換え私の顔は・・・。
とほほ。
病院の鏡で見る限り、全然愛嬌がない。
真正面からみれば、高倉健のような渋さ。
角度を変えれば菅原文太。なんとまあ切れ味鋭いシャープなことよ。
この上、ひげでも生やせば、用心棒の三船敏郎のような荒々しい武骨さがあふれだすかも。
いやいや、ここにほくろでもつければ日本中を放浪しつづけた渥美清さんじゃないか。
なあ、さくらよ。おまえもそう思うだろ。
ちょっとほくろを移動させてみようか。
あらま、千昌夫か、ひろし五木か。
ああ、やっぱり渋い。渋すぎる。そしてなんてシャープなんだ。
とても残念でならない。
こんな私に、ほんの少しでも阪神さんのような愛嬌麗しい、素敵な笑顔があれば、人生も豊かになったと思うのに。
だから、つくづく思う。
今度、生まれ変わったら、ぜひキムタクなってみたい。
うそです。
阪神さんがいい。
2020年02月03日 19:59

さくらちゃんと散歩

さくらちゃんはとてもかわいい。
入院が続き、朝昼晩のさくらちゃんとの散歩も少し恒例になった。
散歩の場合、時間に余裕があれば、私は入院の子が行きたい場所や方向へ好きなように行かせる。
わんちゃんたちはくんくん、くんくん鼻を震わせながら、行きたい方向へ嬉しそうに突き進む。
だから、このあたりの普段あまり行きそうにない、複雑な路地もだいぶ覚えた。
時代を感じさせるような路地も多く、さくらちゃんも自分のお気に入りの道を大体覚えたようで、どんどんどんどん自ら進んでいく。
さくらちゃんはかわいい。
だから、年齢を超えてよく声をかけられる。
高齢のおばちゃんは「わあ、かわいいわねぇ」と声をかけてくれる。
さくらちゃんはしっぽをしゃんしゃん振る。
私も何か答えなければと思い、「私ですか。お恥ずかしい限りです。そんな歳ではありませんので」と答えておく。
たいていの高齢者は一瞬、はっとした表情を浮かべ、笑う。「あんたちゃうわ。この子のことや」。さくらちゃんの頭をなでながら、会話が弾む。
これが若い中学生くらいの女の子だと違う。
「かわいいっ」て数人で近寄ってくる女子中学生に先と同じようなことを答えれば、彼女たちの表情は一瞬にして曇る。
関わってはいけないおじさんちゃうか。
たぶんそやで。
そくざに私から目をそらし、目くばせ。ひそひそ。そそくさと離れていく。
小学生くらいになると、また違う。
「おっちゃんちゃうわ。あほちゃう」と言って、けらけら笑ってくれる・・・子もいる。
時には私たちの散歩の後を楽しそうについてくる子も。
年齢によって、このコンビへの対応はずいぶん異なる。
それでも変わらないものはひとつだけある。
それは、やはりさくらちゃんは誰から見てもかわいいということ。
いいねえ、さくらちゃん。
付き人として、大変うれしいことであります。
今日はお迎えよかったね。
またうちに来たときは、さっそく散歩をご一緒にいかがでしょうか。
ではまた、さくらちゃん。
2020年02月01日 17:03

夢の公衆浴場

入院患者がいるとき、多くの場合、私は付きっ切りで泊まり込む。
当たり前だが、翌日は体がべたべたしてくる。
診療中、なんだか気持ちが悪くなることも。
さらに、場合によっては加齢臭が漂い、スタッフたちが露骨に私を蔑視することもある。
仕方がないでしょ。
で、昨日入院明けの私は、昼の休憩時間を利用して銭湯へ行くことにした。
以前、近所の80代の元気なマダムが「とってもいいよ。先生、一度くらいは五色温泉に行っときなさい」と背中を叩いて教えてくれた。
五色。まだ行ったことがない。
北海道にある夢の温泉。
それと同じ名称の銭湯が近くにある。
いやん、うっそでしょ。
【へへへ、五色に行ってくる。はじめてなんだ】
「はいはい。勝手にどうぞ。先生、今日はちゃんと携帯持っててください」
【なに、その言い方。そんなの当たり前じゃないか。ケイタイは携帯するためにあるものであって、不携帯のケイタイはもはや携帯ではない】
「ああ、はじまった。私ツンドラなのでバカは相手にしません。めんどくさいので早く行ってください。しっし
やっぱり、馬鹿にしていたのか・・・薄々気づいていたけど・・・ふん。
スタッフの冷たい視線と小言を背に、私はドアを開け、キーを差し込む。
エンジンを震わす。曇り空の街をゆっくり車で走りだす。
アクセルを踏む。ハンドルを切る。
たぶん今の私はかっこいい。
もう一回、ハンドル切っちゃお。るん。
やがて近づいてきた。思ったより、大きい。
灰色のよどんだ空には「夢の公衆浴場 五色」。看板がでかでかと掲げられている。
中に入ると、思った以上に昭和だ。流れている曲だって、いったいいつの時代だろう。
でも、古いけど清潔。
昼間の時間帯のせいか、客は高齢者がほとんど。牛乳瓶片手のおじいちゃん。ソフトクリームをべろんべろん舐めるおばあちゃん。
椅子には、背もたれに身体を預け、目を閉じたしわくちゃの老御大。腹前で両手を組み、口をぽかんと開けている。
生きているのか、それとも息絶えているのか。
声をかけるべきか、かけぬべきか。
インドのガンジス川のほとりに立ち尽くしたかのごとく、途方に暮れる。
だから。
何も見なかったことにする。
もう一度、呼吸を整えなおそう。令和から昭和へ。ノスタルジックな雰囲気に浸りなおす。タオルを借り、のれんをくぐる。
脱衣所にもおじいちゃんたちがいっぱい。あちらの背中にはサロンパスの跡がいっぱい。こちらの背中にはエレキバンの跡もいっぱい。
同年代はいないのか。
と思ったら、奥にいた。
でも首から肩、臀部の上まで赤や青、緑と色彩豊かな曼荼羅模様の入れ墨がびっしり。
たぶん、この人とは友達にはなれない。昔から努力はきらいだ。
ここでも何も見なかったことにする。こそこそと背後を通り過ぎる。
一体、ここは。
脱ぎながら考えてみる。
わからない
分らないまま、浴場へ。階段をのぼる。湯気で視界が曇っていく。
揺れる視界にも老人たちがいっぱい。洗い場もおじいちゃんがいっぱい。
コロン、カランと桶の音。
夢かうつつか。現実なのか、それともやっぱりあの世なのか。
しわだらけの背中の中を縫うように露天風呂へ向かうと、そこだけは誰もいなかった。
だって・・・寒いから。
湯をかぶり、体を洗う。湯船に、そっと足を踏み入れる。
えっ。な、なんと・・・。絶妙な湯加減。とても気持ちいい。
寒空に一人。両足を遠慮なく伸ばす。
体が温まり、全身の力が抜け、無防備なまでに気持ちがほぐれていく。
曇天を見上げ、ただひたすら独占湯を満喫する。
そっか。ここは夢でもあの世でもない。
ツンドラスタッフもいない、きっと愛と希望に満ちた極楽なのだ。
そう。
これこそまさに夢の公衆浴場。
この感動。この五色。
私はけっして忘れまい。
入院時には利用させてもらおっ。
 
2020年01月29日 15:20

いちごのどん兵衛

さきに断っておく。
新しくどん兵衛のいちご味が出たわけじゃない。
なぜなら日清の主力商品に口出しできるほど、残念ながら私には力も権限も能力もない。
安藤百福さんのようなカリスマ性なんてまるでない。
あったとしても誰も買わない。
理由はひとつ。
まずそう。
さて今日、いちごちゃんの左側乳腺腫瘍を採った。術後、患部を舐めないようにエリザベスカラーを付けるのだが、以前いちごちゃんは嫌がったらしい。
で、飼い主さんはネットで調べ、どん兵衛のカップ底を丸く穴をあけ、頭を通したとのこと。
この対策は嫌がらず、よかっただって。へえ、なるへそ。
今日、飼い主さんが入院中のいちごちゃんにそれを持ってきてくれた。
モノは試し。
早速、彼女の首に通してみる。
嫌がらない。
それどころか、あれまぁ。
とても似合う。そして我、思う。
主力商品以上に可愛い。
キツネやタヌキよりネコちゃんのがキャラクターとして断然いい。
ましてやテツヤ・タケダなんて比較にならないほど、ずっとずっとキュートだ。
そして再び。
我、思う。
私に権限と能力さえあれば。
赤いイチゴと緑のテツヤ。
変えちゃうのに。
それはさておき。
どん兵衛ないちごちゃんの傷が早く癒えますように。 
 
2020年01月27日 21:43

喉に小骨

昨日、仕事からヘロヘロになって帰宅すると息子が玄関で泣きついてきた。
「喉に骨が刺さった。取って」
【なんの骨じゃ】「わからん」【太いのか細いのか】「わからん」
こやつ、と思いつつ、可哀そうだから取ることにする。
家なので鉗子もピンセットも小型ライトもない。
仕方ないので息子に自分のスマホライトで喉奥を照らさせ、覗き見る。
【どこら辺だ】「わからん」。
うそやろ、わからんなんて・・・。ほんまにアホかも・・・。呆れながら、割りばしで喉奥を突く。
そのたびに息子は「おえ、おえ」と何度も噎せ、トイレに吐きに行く。戻ってくるとまた口をあんぐり明け、自らスマホライトを掲げて喉奥を照らし、「早く取れ」とせかしてくる。喉仏あたりを触るとまた「おええ」。わが子ながら情けない、アホの極致やと思いながら、続けていると「あれ、取れたかも」と息子が首を傾げた。
そうかそうか、よかったよかった。
あまり小バカにすると可哀そうだと思い、自分の失敗もさらりと告白しておく。
【実はわしも一度、イワシの小骨が喉に刺さり、病院で取ってもらった。あれから気を付けるようになった。情けないから同じ間違いはせんように】
息子が嗚咽の涙眼で私をじっと見返してくる。
「俺、これで三回目」。
高校二年生かぁ。たぶん来年、大学受験にスベると思う。
2020年01月25日 21:17

当院のホームページを開設いたしました。

2020年1月22日

当院のホームページを開設いたしました。

皆さまの大切なご家族の一員が健康に過ごせるように力を尽くしていきますのでよろしくお願いいたします。

2020年01月22日 00:00

ゆりの木動物病院

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